SDGs社会実現に向けて
SDGs社会実現にむけて、大電力を消費するiDCの役割にも変化が生じ始めています。
エネルギー利用効率を示すPUE・DCiEを自社で計測するだけでなく、お客様から開示を求められたり、積極的に公開する時代になりつつあります。
ESM-ECOMOはマルチベンダーな計測機器サポートをはじめとして、iDC事業者さまのPUE・DCiE計測や管理を強力に応援します。
DCiE・PUEとは?
データセンターにおいて、IT機器に関するエネルギー効率を表す指標の1つで、データセンター全体での消費電力のうち、IT機器(サーバー、ストレージ、ネットワーク機器など)による消費電力が占める割合を示したものです。
- DCiEの値が大きいほど、そのデータセンターのエネルギー効率が良いとされます。
- 平均的には50%程度とされ、効率が高いと70%を超える場合もあります。
- データセンターのエネルギー効率を表す指標では、PUE(Power Usage Effectiveness)の方が一般的ですが、DCiEはPUEの逆数をとった値に100をかけ、%で表します。
- DCiEは、PUEと同じく、データセンターの省電力化を推進する業界団体「The Green Grid」が開発した指標で、ITベンダーなどで広く使われています。
何を計測したらいいのか?
種類別に計測します
DCiE・PUEの算出には目的別の電力消費量を計測する必要があります。
最低限としては、サーバー用電力とその他設備電力ですが、分析のためにも最低4分野の計測をお勧めします。
更に改善に取り組む場合には、フロア別・エリア別・単体別など、より小さな単位で計測していくことも重要です。
サーバー電力
分岐盤などでサーバーラック電力だけを計測します。CVCFなどを含めないないようにする必要があります。
空調電力
非常に大きな割合を占める大事な要素です。水冷式などの場合は消費エネルギーを電力換算します。
照明電力
ON/OFF時の変化が大きく管理に欠かせない要素です。計測することで消費エネルギーの膨大さに気付かされます。
どうやって計測する?
既設設備でも計測できます
既設設備でもDCiE・PUEの計測は可能です。
ESM-ECOMOがサポートする多種多様な計測デバイスと、弊社のノウハウを組み合わせ、最適な計測方法を提案できます。
ビル管理システムと連携
すでにビル管理システムで種類別電力量が計測されている場合は、連携することでDCiE・PUE計測に必要なデータを収取できます。
既設メータ―連携
既設の電力メーター・マルチメータ―やカロリーメータ―などのパルス出力を利用することで、工事断することなく計測できます。
後付けセンサー設置
既設設備への後取付が容易な機材を多種サポートしています。
よくある質問
- 分電盤のマルチメータ―を活用できますか?
-
可能です。
多くのマルチメータ―には積算電力量をパルス出力する機能がついていますので簡単に連携できます。
仮にパルス出力端子が既に使用中であっても、別の方法で連携することは可能です。
- PUE/DCiEはどこに表示されますか?
-
PUE/DCiEは日次または月次レポートで表示されます。
導入の流れ
- 現在の計測状況把握
- 現在、計測できているエネルギーの種類や計測場所などを把握します。
- 計測対象の検討
- 予算やポリシーなどに従って、どのくらい細かく計測すべきか、お客様と一緒に検討します。
- 追加計測方法検討
- 追加で計測が必要となったポイントからどうやってデータを収集するか、具体的な方法を検討します。
他社との連携が必要な場合には打ち合わせや現場調査も行います。
- ご提案
- お見積りを提示します。
- 施工
- 弊社自社施工や協力会社施工などのケースがあります。
- 運用開始
- 運用が始まります。
構築段階ではサーバー導入や計測設定なども行います。